ご検討いただきありがとうございます。

EMAの傾きを「〇度」のように度数法の角度として取得することはできませんが、「ローソク足が1本進んだときに価格が何pips分動いたか」を取引条件に取り入れることは可能となっております。

次の画像は、EMAの傾きに関する模式図です。

青い線がEMAのとき、その傾き（単位：pips/本）は

傾き = (A - B) / 経過した本数 = (A - B) / 1 = A - B

となります。

この関係を利用することで、例えば、
「1本前-2本前間における移動平均線の傾きが10pipsを超えていること」
をエントリーの条件に加えたいときは

A - B > 10

↓式変形

A > B + 10

↓言葉にする

1本前におけるEMAの値 > 2本前におけるEMAの値 + 10pips

とすればよいことになります。
これをEAつくーるの編集画面にて設定したものが次の画像です。

このように、「傾きを直接取得して数値と比較すること」はできませんが、少し工夫をすれば、傾きと数値の比較が実現します。

ご参考になりましたら幸いでございます。

質問の続きの内容になりますが、移動平均線をもっと広い範囲での傾きとして捉えるなら計算位置を長めに調整してやれば良いですかね？例えば１に対して１０とかだと広い範囲の傾きとして捉えたりできるのかなと思いまして。

可能ですが、その場合は比較対象の数値（補正値）の計算に注意が必要です。

例えば、「10本前～1本前における移動平均線の傾きが10pips以上」という条件を作成するとします。
この場合、
1本前のEMAの値をA
2本前のEMAの値をB
とすると

傾き = (A - B) / 経過した本数 = (A - B) / (10 - 1) = (A - B) / 9

ですから、

傾き > 10
↓
(A - B) / 9 > 10
↓
A - B > 90
↓
A > B + 90

すなわち、補正値は90となります。