ドテン、マーチンゲールの約定について

2025/09/04 18:46
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お世話になります。オプション設定でドテン、マーチンゲールを設定
① マーチンゲールは2倍で0.01ロットからスタートし、最大を0.64 までに設定しているのですが、EAを稼働させると、最初の約定が0.64ロットで約定する場合があり、苦慮しています。
改善点があればご教示ください。

② ドテンで売りと買いを交互に取引する場合、EA上はSL、TP値は0
   で設定、約定後に指値、逆指値を手動で入れた場合
  1)プラスで決裁されるとマーチンの倍率は、また0.01ロットから
    リスタートする。
  2)マイナスで決裁するとマーチンの倍率は引き継がれる。
    例えば0.01ロットでSL決裁すると次の約定は0.02から始まる
  このような動きでよろしいのでしょうか?

以上2点ご回答よろしくお願いします。

コメント

GogoJungle
2025/09/05 17:44

いつもお世話になっております。


① 初回から0.64ロットで約定してしまう件

本来、初回のロットは「基本項目」のロット数(ご設定では0.01)で発注され、マーチンゲールは『損切りで決済された直後の“次のエントリー”』にだけ倍率が適用されます。初回から0.64になる場合、次のような設定/状況が考えられます。該当しないか一つずつご確認ください。

こうなっていませんか?(想定される原因と対処)

  1. 「オプション>複利運用」にチェックが入っている

    • 複利運用は、基本項目の「損切り」値と口座残高/証拠金・リスク%からロットを再計算します。結果として0.64まで引き上がることがあります。
    • 対処:複利運用をオフにするか、基本項目の「損切り」「リスク」%を見直してください。※基本項目の損切りが0のときは複利運用は無効ですが、損切りに数値を入れていると複利が効きます。
  2. **「マーチンゲール>ロット数の計算方法」が「可変(カスタムロット設定)」**になっており、カスタムロットの先頭が0.64になっている

    • 対処:「一定(ロット倍率・追加を使用)」にするか、カスタムロット設定の先頭を0.01から始めるよう修正してください。
  3. 前回のサイクルが損切りで終わっており、EA再起動後に“次回ロットが倍率適用の状態を引き継いでいる”

    • 同一マジックナンバーの“続き”とみなされ、初回の約定でも倍率後ロットが使われることがあります。

    • 対処

      • いったん同マジックの保有ポジションをゼロにし、チャートからEAを外す→再適用。
      • マジックナンバーを変更して新サイクルとして開始する。
      • (MT4/MT5)端末のグローバル変数にカウンタが残っている場合は削除(MT4/MT5画面で F3 → 不要なGVを削除)。
  4. 基本項目の「ロット数」が意図せず0.64になっている/ブローカーの最小ロット刻みで丸められている

    • 対処:基本項目のロットが0.01になっているか再確認。ブローカー仕様で0.01が許容されるか(最小ロット、ロット刻み)もご確認ください。

② ドテン+手動の指値/逆指値で決済した場合のマーチンの挙動

まず大前提として、EAつくーるのマーチンゲールは「損切りで決済された場合のみ」次回エントリーに倍率を適用します。ここでいう「損切り」は、EAの基本項目で設定したSLによる決済を指します。

  • ご記載の運用では、ドテン機能オン基本項目のSL/TPは0約定後に手動で指値/逆指値を入れて決済とのことですが、
    この場合の決済はEAが認識する“基本項目の損切り”ではなく、外部(手動)決済として扱われます。
    そのため、マーチンの倍率は「継続」しません。結論は次のとおりです。

ご提示の挙動に対する回答

  • 1)プラスで決済次回は基本ロット(0.01)に戻る … はい、その通りです。
  • 2)マイナスで手動決済(逆指値など)“基本項目のSLでの損切り”ではないため倍率は継続されず、次回は0.01に戻る … ご提示の「0.02から始まる」動きにはなりません。

マーチン倍率を有効に引き継がせたい場合の設定例

  • ドテン機能は使わず基本項目にSLを入れ、**“SL到達で損切り決済”→“次回エントリーで倍率適用”**という流れにしてください。
  • どうしても反転エントリーを使いたい場合は、ドテンによる決済は利確/損切りとしてはカウントされない点に注意が必要です。マーチンとドテンは完全に相性が良い組み合わせではありません
    近い挙動に寄せるには、ドテンをオフにし、**取引条件で“反対条件成立時に決済→別のポジションで逆方向にエントリー”**とする構成にしつつ、損切りは基本項目SLで管理する運用が安定します。

実務的なおすすめ設定(手順)

マーチンを正しく機能させる基本形

  • 基本項目

    • ロット数:0.01
    • 損切り:例 200(pipsは口座の桁数に合わせて入力)
    • 利食い:例 200
    • スリッページ:任意
  • オプション

    • ドテン機能:オフ(マーチン優先のため)

    • 複利運用:オフ(まずはロット固定の動作確認を優先。使う場合はリスクとSLの兼ね合いでロットが変動する点を理解したうえで)

    • マーチンゲール

      • ロット数の計算方法:一定(ロット倍率・追加を使用)
      • 倍率:2
      • ロット追加:0
      • 最大ロット数:0.64(上限)
  • 取引条件(例:シンプルに始値エントリーの初期状態のままでも可)

    • 決済は基本項目のSL/TPに任せる(ドテンは使わない)

この形だと、初回0.01 → SLで負けたら次回0.02 → 0.04 → … → 上限0.64という素直な動きになります。

ドテンを併用したい場合の考え方

  • ドテンの決済は**“損切り”扱いにならない**ため、次回ロットは初期化されます。

  • どうしても「負けたら倍ロットで反転」をやりたい場合、EAつくーるの標準機能だけで“ドテンの負けをマーチンにカウント”することは難しいです。

    • 代替案:ドテンを使わず、取引条件で“反対条件成立時は決済”とし、損切りは必ず基本項目のSLで行うように組む。これなら損切りでのみマーチンが進み、利確や反対条件決済では初期ロットに戻るという明快な運用になります。

外部MQLでの補足(最終手段)

  • もし「反転(ドテン)で負けた場合もマーチン倍率を継承したい」という厳密な要件がある場合は、直前決済の理由を判定して次回ロットを制御する処理をMQLで追加する必要があります。

    • 例:OnTradeTransaction で直近クローズを監視し、損益<0 なら次回ロット=前回ロット×倍率、損益>=0 なら初期ロットに戻すといったロジックを実装。
    • ただし、これはEAつくーるの標準仕様外となるため、まずは標準機能での運用に落とし込むことを推奨します。

仕上げのチェックリスト

  • 初回が0.64になる場合は、複利運用の有無/カスタムロット/マジックナンバーの引き継ぎ/基本ロットを再確認。
  • マーチンは“基本項目のSLによる損切り”でのみ次回倍率が進む。ドテンや手動決済は倍率を進めない
  • ドテンとマーチンは挙動の相性に注意。マーチン重視ならドテンをオフ、SL/TPで管理する構成が安定。

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