複数ポジションEA

EAつくーる
ぬるっと
2025/09/19 15:20
22

複数ポジションがあるEAを作成し稼働させていたのですが、次の日まで持ち越したりするとエントリーはするのですが、利確してくれません。MT5アップデートに伴い以下の

① MT5自体の最新バージョンへのアップデート
② 「MT5 EA作成」ボタンを押してEAの再ダウンロード
③ 最新版のIncludeファイル(Ver1.07)のダウンロードと設置

は完了しましたが改善しません。何か良い方法はないですか?

コメント

GogoJungle
2025/09/19 18:38

ご相談は「複数ポジションのEAで、翌日まで持ち越すとエントリーはするが利確(決済)が走らない。MT5やInclude更新後も改善しない」という内容ですね。

以下、EAつくーるの設計上よく起きる原因と、確実に利確させるための設定方法を整理します。該当しそうな箇所を順にご確認ください。


起こりがちな原因とチェックポイント(「こうなっていませんか?」)

  1. 基本項目の「利食い」が0のまま

    • 「利食い=0」だとサーバー側のTPは発注されません。EAの取引条件オプション (トレーリング/建値ストップ/全決済等)でのみ利確を管理する形になります。
    • MT5を再起動したタイミングや、相場が飛んだ場面では“条件式での利確”がワンテンポ遅れることがあります。サーバー側TP(基本項目の利食い) を使うほうが堅牢です。
  2. ナンピン/ピラミッディングを併用しているのに基本項目でTP/SLを入れている

    • これらのオプション使用時は、基本項目の損切り/利食いは必ず「0」 にする必要があります。どれか1つでもTP/SLが入っていると、合計損益ベースの利確が崩れたり正しく作動しない ことがあります。
  3. 「トレーリングストップ」「建値ストップ」だけに頼っている

    • これらは端末(EA)側処理 です。PCスリープや回線切断、MT5再起動の瞬間などは動きません。翌日にまたがる運用で確実性を上げるなら、サーバー側TP(基本項目の利食い) を併用してください。
  4. 合計損益での利確ロジックが“口座全体/特定ポジション”の指定や単位(pips/金額)でズレている

    • 取引条件の「損益」で計算方法が意図通り(pipsで計算 or 金額で計算) になっているか、また対象ポジションの指定 が正しいか確認してください。
  5. 「全決済」オプションのマジックナンバー未指定/誤指定

    • 複数ポジションをまとめて利確する設計のとき、マジックナンバーの指定 がズレていると一部だけ決済されないことがあります。指定しなければ全ポジション が対象になります。

確実に利確させるための代表的な設計

以下のどちらかの方式に寄せると安定します。

方式A:サーバー側TPに任せる(おすすめ・個別TP型)

  • 向いているケース:各ポジションを一定pipsで個別に利確したい/PC常時稼働に依存したくない

  • 設定

    • 「基本項目」

      • ロット数:任意
      • 損切り:任意(使わないなら0)
      • 利食い:目標pips(例: 50)
      • スリッページ:任意
    • 「オプション」:ナンピン/ピラミッディングを使わない なら他は任意(トレーリング系は併用可ですが、サーバーTPより優先されるわけではありません )。

    • 「取引条件」:エントリー条件のみでOK(決済条件は不要。TPはサーバーに乗るため、EA停止中でも約定します)。

  • 確認ポイント

    • MT5の「ツール→取引」タブで、TP列に価格が入っている か確認。空白ならサーバーTPが発注されていません。

方式B:合計損益でまとめて利確する(複数ポジションの一括利確型)

  • 向いているケース:ナンピン/ピラミッディングで建玉を積み増し、合計pipsや合計金額 で利確したい

  • 重要:この方式では基本項目の損切り/利食いは必ず0 にします(仕様)。サーバーTPは使わず、EA側の判定で決済します(=端末稼働が前提)。

  • 設定例

    • 「基本項目」

      • ロット数:任意
      • 損切り:0
      • 利食い:0
      • スリッページ:任意
    • 「オプション」

      • ナンピン(またはピラミッディング):パラメータは戦略に合わせて設定
      • 全決済:マジックナンバー未入力(すべてを対象) もしくは対象のマジックだけをカンマ区切りで指定
    • 「取引条件」(例:合計+100pipsで全建玉を利食い)

      損益(計算方法:pipsで計算, 取引種別:全て, ポジション:空欄) >= 数値(値:100)
      ↓
      買いポジション決済
      かつ
      売りポジション決済
      

      ※「全決済」オプションを有効にしておくと、どちらかの決済発動で他方もまとめて手仕舞いできます。金額単位で利確したければ「計算方法:金額で計算」「数値:任意の金額」に変更してください。

  • 注意

    • 端末/EAが止まっている間は利確判定が走りません。VPS運用MT5の省電力設定オフ などで24時間稼働を確保してください。

追加の技術的チェック

  • スプレッド拡大時間帯の影響
    サーバーTPは基本的にスプレッド影響を受けず約定しますが、指値到達判定はBid/Askで異なる ため、買いTPはBid側で到達しているか、売りTPはAsk側で到達しているかを確認してください。チャートの表示足がAsk/Bidどちら基準かで見え方がズレることがあります。

  • マジックナンバーの整合
    「ポジション1」「ポジション2」…のマジックは1,2,3… です。全決済の対象が想定どおりか、「全決済」オプションのマジック指定取引条件の対象ポジション指定 が一致しているかを見直してください。

  • トレーリング/建値ストップの優先度
    これらはEA側の追随決済で、サーバーTPより前に動くとは限りません。確実な利確を最優先するなら、方式AのサーバーTP付与 が安全です。

  • MT5再起動時の状態
    チャート右上の顔アイコンが笑顔 (自動売買有効)になっているか、ターミナルの「エキスパート」「ジャーナル」にエラーが出ていないかを確認してください。


まとめ:最短での復旧手順(推奨)

  1. ナンピン/ピラミッディングを使っていない 場合

    • 「基本項目」の利食いに目標pips を設定し、サーバー側TP に切り替える(取引条件の決済は不要)。
  2. ナンピン/ピラミッディング運用 の場合

    • 「基本項目」の損切り/利食いは0 に統一。
    • 「オプション」で全決済 を有効化。
    • 「取引条件」に損益(pipsまたは金額)での利確条件 を設定(上記サンプルを流用)。
  3. 「ツール→取引」でTP列 や、ジャーナルのログを確認し、想定どおりの指値/条件決済が走っているか検証。

上記で改善しない場合は、現在の 「基本項目」値・使用中の「オプション」・「取引条件(特に決済条件と損益の単位/対象)」 に、今回の現象(翌日まで持越しで利確しない)が再現する組合せが含まれていないかを改めて点検すると解決につながります。なお、MT5用EAのコンパイル自体に問題がある場合は、「ファイル→データフォルダを開く→MQL5→Include→Tkool」内に「Tkool.mqh」 が存在するか、バージョン(Ver1.07)であるかも併せてご確認ください。

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