● ドル円100円の時に、指値40P、逆指値10P,トレーリングストップ10Pとした場合、一気に順行した場合、逆指値は100円、100.1円、100.2円100.3円と切り上がり、100.4で売り、100.4に届かずに逆行したら、100.3で損切になりますか?
最初のトレーリングストップで、100.1円に切り上がった後は、100.11,100.12などのように、切り上げの単位を変える設定は可能ですか?
● 建値ストップは、エントリーの時に、ロスカットを設定せずに、後からロスカットの設定を付け足すという事ですか?
● 取引条件の損益とは、現在の評価益評価損の事ですか? 実益実損の事ですか? 両方合わせたものですか?
● インストール版は、販売終了したのですか? 購入済みの物は使用できますか?
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両建てエントリーの時に、損益をエントリー条件に加えると、両建てエントリーにならず、片方しかエントリーしません。
ドテン機能は、指値・逆指値・TSなども対象となりますか?
いつもお世話になっております。
まず、前回までの「両建て+損益条件」「ドテン機能」のご質問も踏まえつつ、今回の4点について順に整理してお答えします。
● ドル円100円・指値40P・逆指値10P・トレーリングストップ10P の動きについて
前提として、以下のような買いポジションを想定します。
EAつくーるの「トレーリングストップ(固定幅)」は、
「現在の価格とストップロスの差が“間隔”以上になったら、ストップロスを“現在価格−間隔”の位置まで切り上げる」
という動きをします(買いの場合)。
この例だと概ね次のような動きになります。
エントリー直後
価格が 100.10 まで上昇
価格が 100.20 まで上昇
価格が 100.30 まで上昇
その後、100.40 の利食いに届かずに反落して
100.20 のストップロスにタッチしたら、そこで決済されます。
ご質問文の
「100.4に届かずに逆行したら、100.3で損切になりますか?」
については、イメージとしては「最後に切り上がったストップロスの位置で決済される」という理解でほぼ合っていますが、実際には
によって、最終的なSL位置は 100.20〜100.30 付近のいずれかになります。
「順行するたびにストップが10pipsずつ切り上がり、反転したら一番最後のストップ位置で損切りされる」と考えていただくと良いです。
なお、「最初のトレーリングで100.10円に切り上がった後は、100.11, 100.12 のように細かく刻んで切り上げる」ような設定は、EAつくーるの標準機能ではできません。
「間隔(pips)」を1つだけ指定する仕様です。
といった可変ステップのトレーリングはできません。
こうした「前半は広く・後半は細かく」といった複雑なトレールを行いたい場合は、
といった方法が必要になります。
● 建値ストップとは何か(ロスカットを後から付け足すイメージ?)
オプションの「建値ストップ」は、
という機能です。
仕様上は「エントリー時にロスカットを付けていない場合に、後からロスカットを追加する」こともできますし、
SLが「建値(または建値+補正値)」に移動する
という使い方も可能です。
EAつくーるの画面上では:
のように設定します。
ですので、「あとから手動でロスカットを付け足す」というよりは
「EAが、自動で建値(+補正値)にロスカットを移動してくれる機能」
と考えていただくのが正確です。
● 取引条件の「損益」とは何を指すか
取引条件の左辺・右辺に設定できる項目の中に「損益」がありますが、
これは次のような意味になります。(GogoJungle LABO)
→ 現在保有している全ポジションの評価損益の合計
→ 指定したポジション番号(マジック番号)の現在の評価損益の合計
ここでの「損益」はあくまで「現在保有中のポジションの損益合計」です。
というイメージです。
(スワップを条件に含めたい場合は、MQLコード側での追記が必要になります。)
前回のご質問で
「両建てエントリーの時に、損益をエントリー条件に加えると片方しか入らない」
という症状があったとのことですが、この仕様が影響している可能性が高いです。
例えば、
買いエントリー条件
売りエントリー条件
のように「損益 >= 0」をどちらのエントリーにも入れていると、
「損益 >= 0」が成立せず、もう一方(売り)の条件が通らない
といったことが起こり得ます。
両建てで「同時に」エントリーさせたい場合は、
という構成をおすすめします。
● インストール版(ダウンロード版)は販売終了?購入済みは使えるか
現状の状況を整理すると、次のようになります。(GogoJungle LABO)
EAつくーるの主力は「Web版」です(MT4/MT5両対応)。
インストール版(ダウンロード版)は
ただし、過去に購入されている場合は
からダウンロードして利用すること自体は可能
したがって、
→ Web版の利用が推奨
→ Windows環境+MT4用EA限定であれば、引き続き利用可能
(ただしサポート対象外・今後のMT4やOSのアップデートとの相性に注意)
というイメージになります。
● 前回の「ドテン機能は指値・逆指値・TSなども対象?」について補足
EAつくーるの「ドテン機能」は、仕様としては次のような動きです。(GogoJungle LABO)
ここでポイントになるのは
「保有しているポジションに対してストップロスを動かす機能」であり、
という役割分担になっている点です。
つまり:
保有中のポジションに
を設定していても、
反対方向のエントリー条件が成立した瞬間にドテンが発動すれば
という動きになります。
(Web版EAつくーるでは、MT4/MT5の「未約定の逆指値注文」を直接出す機能はありませんので、「ドテンで保留中の逆指値注文をどう扱うか」という問題は基本的には発生しません。)
以上が今回のご質問への回答となります。
特に「損益」の意味と、「トレーリングストップの間隔は1種類のみ」という点を押さえていただけると、前回までの挙動も整理しやすくなるはずです。
損益」は決済条件側だけに使う(例:両建て全体で○pips以上の利益になったら決済)
にしてみましたが、機能しないです。
あと、損切り設定してないのに損切になりました。レバレッジはそんなにかけてないです。
損益にマイナスを設定できますか?
損益に関するご質問が続いていますので、まず「損益にマイナスを設定できるか」を中心に、その前にいただいた「決済条件なのに動かない」「損切りしていないのに損切りになった」もあわせて整理してお答えします。
まず結論からお伝えすると、
「損益」に対してマイナス値を使った条件設定は可能です。
1. 損益にマイナス値を設定する例
取引条件の項目「損益」は、
のどちらかで損益を判定しますが、どちらの場合も「数値」側にマイナスを設定できます。
例えば、
「口座全体(または特定ポジション)の含み損が -1,000円以下になったら全決済したい」
という場合は、次のようなイメージです。
pipsで管理したい場合は、
のように、値のところに「-30」と入力していただいて大丈夫です。
(この場合、「指定したポジションの合計含み損が -30pips 以下になったら決済」という意味になります。)
ポイントは、
>= 正の値<= 負の値という形で、不等号の向きと符号を合わせることです。
2. 「損益は決済条件にしたのに機能しない」場合によくある点
すでに「損益は決済条件側だけ」にされているとのことですが、EAつくーるの仕様上、次のあたりで引っ掛かっているケースが多いです。こうなっていないかご確認ください。
「損益」の対象が意図とズレている
→
損益:口座全体の損益を使用にしている(別のEAや手動ポジションも含めた合計で判定されてしまう)
→
損益:特定ポジションの損益を使用, ポジション:1,2のように両建てで使っているポジション番号(マジックナンバー)を全部カンマ区切りで指定する必要があります。
「計算方法」が意図と逆になっている
数値(値:30)と入れているのに→
計算方法:金額で計算になっているという場合、いつまでたっても条件が成立しないことがあります。
「何pipsで決済したいか / 何円で決済したいか」を意識して、計算方法を揃えてください。
決済条件を「買い」「売り」両方に入れていない
両建ての全決済を狙う場合は、例えば次のように「買い決済」と「売り決済」の両方に同じ条件を登録します。
例:両建て全体で +20pips 以上の利益が出たら両方決済する
同じ条件でもう一つ、
のように、両方の「決済アクション」を用意する必要があります。
他の条件とANDで繋いでいて、その条件が成立していない
例えば、
のようになっていると、「損益が20以上」になっても、RSI条件が同時に満たされない限り決済しません。
「損益だけで決済したい」場合は、損益の条件だけにするか、他の条件とはORで繋ぐ必要があります。
オプション「取引回数制限(1回のみ)」などでEA自体が止まっている
こういったオプションが有効になっていないかも併せてご確認ください。
3. 「損切り設定していないのに損切りになった」可能性
ここは厳密には口座側やブローカーの仕様も関わるのですが、EAつくーるの設定としては、次のようなパターンが考えられます。
別のオプションが「実質的な損切り」になっている
例えば、
などがONになっていると、基本項目の「損切り」を0にしていても、
実際には「価格がある位置に来たときに決済」されます。
この結果、「損切りしていないのに、負けで決済された=損切りされたように見える」ことがあります。
別のEAや手動注文で入れたSLが動いている
といった場合も、「EAつくーるで損切りを入れていないのにSLにかかった」ように見えることがあります。
口座側のロスカット(証拠金維持率による強制決済)
「レバレッジはそんなにかけていない」とのことですが、
といったケースでは、証拠金維持率の低下によりブローカー側のロスカットが入ることがあります。
この場合は、ターミナルの「口座履歴」のコメント欄にブローカー独自のメッセージが入っていることが多いです。
まとめると、
損益にはマイナス値を設定可能で、「<= -○○」という形で含み損による損切り条件を作れます。
「決済条件なのに動かない」場合は
を重点的に見直すと原因が見つかりやすいです。
「損切りしていないのに損切りされた」ように見える場合は、
トレーリング系や建値ストップ・ナンピン等のオプション、他EA・ロスカットなどが動いていないかを確認していただくとよいかと思います。