ローソク足の構成(ヒゲ)に値幅の項目を追加

2022/01/24 17:35
686

ご利用者様からローソク足の構成(ヒゲ)に関する下記ご要望があり
EAつくーるWeb版のローソク足の構成(ヒゲ)に 値幅 の項目を追加いたしました。

  • ローソク足の値幅に関する条件文が使えると作ることができるEAが増えます
  • 値幅に注目したアルゴリズムを作成することを想定していないように見受けられます
  • 現在のローソク足から9本以内に30pips以上の値幅の動きがあった場合にはエントリーを見送りたい

売買条件設定画面

ローソク足の構成要素(ヒゲ)は陽線・陰線に関係なく絶対値(pips)で算出します。
下記は値幅が10pips超えた場合の設定例です。

ローソク足の構成(ヒゲ)値幅.png

今後もお寄せいただいたご要望をもとに改善した機能を順次ご報告してまいります。

コメント

koebi
2025/08/25 06:07

実体の何%ととか出来ないでしょうか。
よろしくお願い申し上げます。

GogoJungle
2025/08/26 19:07

結論からお伝えすると、現行の「ローソク足の構成(ヒゲ)」では、実体を“割合(%)”で指定して比較する(例:「実体が値幅の70%以上」)ことは直接はできません。該当項目はすべてpipsの“絶対値”で評価し、取引条件の左右に置けるのは「各1項目のみ」で、乗算・除算などの演算は行えない仕様です。

ただし、次の方法で実現・近似が可能です。


方法A(EAつくーるだけで近似):値幅を帯(レンジ)に分けてORでつなぐ

「実体 ≥ 値幅 × 70%」のような比率条件は直接書けませんが、値幅帯ごとに実体の下限pipsを決めることで近似できます。たとえば「値幅が30pips未満の足だけを対象に、実体が値幅の70%以上」を3つの帯に分けて表現します(0–10 / 10–20 / 20–30)。

以下は“フィルター条件”としてエントリー条件の先頭に追加する例です(「計算位置:0本前」は現在足)。このフィルターを満たしたときだけ、この下に本来のエントリー条件(MAクロス等)を続けてください。

ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:0本前) <= 数値(値:10)
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:実体, 計算位置:0本前) >= 数値(値:7)
↓
(フィルター通過)

OR

ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:0本前) > 数値(値:10)
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:0本前) <= 数値(値:20)
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:実体, 計算位置:0本前) >= 数値(値:14)
↓
(フィルター通過)

OR

ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:0本前) > 数値(値:20)
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:0本前) < 数値(値:30)
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:実体, 計算位置:0本前) >= 数値(値:21)
↓
(フィルター通過)

あわせて、過去9本に30pips以上の大きな足があればエントリー見送りにしたい場合は、次の“安全弁”を上記それぞれのANDの先頭に付けてください(全てAND)。
(例:計算位置0〜8本前のいずれも30pips未満であること)

ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:0本前) < 数値(値:30)
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:1本前) < 数値(値:30)
AND
…
AND
ローソク足の構成(ローソク足の構成:値幅, 計算位置:8本前) < 数値(値:30)

ポイント:

  • 値幅帯の分割数を増やすほど“割合条件”に近づきます(例:5pips刻みで分割)。
  • 逆にシンプルにしたい場合は帯を2つに減らすなど、精度と手間のバランスを調整できます。
  • 「ローソク足の構成(ヒゲ)」には補正値はありません。右辺に「数値(値:…)」を置いて閾値をpipsで指定する形になっている点にご注意ください。こうなっていませんか?→「補正値で%を入れようとしている」→この項目では補正値は使えません。

方法B(より厳密):カスタムインジケーターで“実体割合”を出して比較

厳密に「実体が値幅の◯%以上」を評価したい場合は、カスタムインジケーターを1つ用意するのが最短です(EAつくーる対応の標準機能で参照可能)。

インジケーター仕様(例):

  • 名前:BodyRatio(MT4/MT5どちらでも可)
  • 出力:ratio = 100 * abs(Close - Open) / max(High - Low, Point)
    (0割回避のために分母に下限を入れてください)
  • バッファ0にratioを格納し、現在足の割合(%)を返す

EAつくーるでの設定:

左辺:カスタムインジケーター(インジケーター名:BodyRatio, 計算項目:0, 計算位置:0本前)
>=
右辺:数値(値:70)
↓
(この条件を満たしたときに買い/売りエントリー など)

補足:

  • ファイルは MT4なら「MQL4/Indicators」、MT5なら「MQL5/Indicators」に配置してコンパイルしてください。
  • EAつくーる側では「取引条件 → カスタムインジケーター」でインジ名を拡張子無しで指定します。パラメータがあれば追加してください。

まとめ

  • 直接の%指定:不可(仕様)
  • 代替その1:値幅帯×実体下限pipsの組み合わせ(OR)で近似
  • 代替その2:カスタムインジケーターで実体割合(%)を出し、>= 数値(値:◯◯)で比較(より厳密)

まずは方法Aで十分な精度が出るか試し、必要に応じて方法Bに切り替えるのが運用しやすいと思います。

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